thanks101号室

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ゆっくりと流れる時間と、君との
たわいもない会話は、時を重ねるごとに
愛しくなる。
有り余った時間は、天使からのプレゼントのような気がして、心が喜びで疼く。
同時に、切なくて、ずっと掴んでいたくて少し
背伸びをする。
出かけようと
黒を背負った僕は、真面目すぎて
帽子で、目を伏せることにした。

家が、どんどん雪山の途中にある山小屋みたいに
暖かくなってきた。

ほんの瞬間、恋をする。
ほんの瞬間、喧嘩をする。

玄関のランタンが、気丈に振る舞い
街は、クリスマスへと駆けていく。

君と紡ぐ時間は、決して
荒々しくない。
外の、殺伐とした世界も、個人の見る目では
ロマンチックにもなるのだろうか

砂時計を逆さにし、時間が経つまで
お願い事を言う。

今日も、登ってくる太陽に
お水をあげながら、この瞬間に感謝する。
君は、時折笑い
時折、怒る

山の頂上は寒くて、目の前が真っ白だった。
と、同時に砂時計の最後の砂がスッと落ちた瞬間だった。

11/30/2025, 9:11:54 PM