茶園

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狭い部屋について

・狭い部屋でも、2つパターンがある。

 ひとつは、元々狭い部屋。

 もうひとつは、元は狭くないけど、物が多すぎて狭くなっている部屋。
 今の時代こそ、断捨離やミニマリストという言葉が流行っていて、物を減らすのが良いと世間は考えている。
 でも、分かっていても捨てられない人もいる。いて当然だ。生活が豊かで多趣味な人ほど自然と物は増えるし、思い出の品とかは尚更捨てられない。
 人生は長く、長く歩んでいくほど思い出は増えていく。その人の見てきた世界、創ってきた世界は、とても広い。
 その膨大な世界をその狭い部屋に何とか敷き詰めているのだ。物を一つ捨てるのは、とても偉大なことだとは思うが、捨てるものを間違えると、世界が壊れてしまう危険がある。
 こんなことをミニマリストに話しても多分理解されない。その世界は自分の胸の中に入れておけばいいではないかと言われるであろう。だが、記憶に残っているとしても、それに触れることができない悲しみは記憶以上に残るであろう。

 もし狭い部屋が嫌で物を捨てて広くしたいと思うのならば、慎重に捨てるものを選ばないといけないが、何も捨てれないなら、何も捨てなくて良いと、私は思う。その内、好きなものが詰まった部屋として好きになるかもしれないから。

6/5/2023, 9:35:21 AM