カーテンの下から目に痛い光が漏れている。
ベッドの上で寝ている、と言うより、前日倒れ込んだまま気絶したように寝入った姿勢のままの私は、眉をひそめる。
ブルーライト漬けの目には優しくない光に、苛つきを隠せないまま、ゆっくりと瞼を開く。
ピントの合わないまま、枕元を手探りする。
時刻の確認のため、スマホを見たかったのだが、それらしき感触はない。
ああ、そうか。スマホの充電すら忘れて寝てしまったのだな。
顔が乾燥している気がする。メイクを落としてない。お風呂にも入れていない。
折角の休日。そしてカーテンの隙間から漏れる光の量から察するに、おそらく外は、春の訪れを満喫するに相応しい陽気なのだろう。
しかしこんなボロボロの私は当然、外に出掛ける気力など湧かない。
このままきっと、何をする気にもなれないまま、今週も休日は終わっていく。
そしてまた、仕事に行かなくてはならない。
こんな生活が、いつまで続くのだろう。
一日の始まりを祝福するような外からの輝きに対して、胸の奥ではゆっくり、黒い靄が広がっていく。
4/13/2024, 9:35:33 PM