真夏のある日に思い出す。蝉時雨の中であの子と遊んだ夏休み。半袖から伸びる腕は健康そうに日焼けして。“バイバーイ!” “またね!”そう別れたのが最後の記憶。遊び場所で待っていても、新学期が始まっても、あの子に会う事はなく、大人たちに聞いてみても、あの子が最初から居なかった様にはぐらかされる。何処かへ消えてしまったあの子の顔は今では薄らぼんやり浮かぶだけ。嗚呼…あの子の名前はなんと言ったか…#半袖
5/28/2024, 1:21:00 PM