君と居ると密かに鳴っていた胸の鼓動
君と喋ると暖かくなっていた体温
君と会うとつい走り出してしまっていた足
いつの間にか生活の中で君が居ない世界が居なくて。
きっとどんな時だって傍に居たからって心から思ったんだよ。
「起きようよ。朝だよ。」
そうだね 僕も起きたいよ。
「この前久しぶりに水族館行こうって言ってたじゃん。」
覚えててくれたんだ 僕も行きたいな。
「いつもみたいにおはようって言えないの、?」
うん ごめんね言えないみたい。 もう口が動かないんだ。
「私との約束破るんだ、笑」
破りたかった訳じゃないよ それだけは本当だ。
「私は君との毎日をずっとずっと大切にしてたのに。」
僕も本当に大切にしていたよ。
「まだお別れしてないよ私。」
そうだね
「まだ、行きたい所沢山あったよ。」ポタッ
僕もだよ あ、ごめんね、また泣かせちゃったね。
お義父さんとお義母さんに約束したのにね。
『僕が必ず幸せにします。だから、』
「だから、結婚を許してくださいって、幸せにさせて下さいって言ったの、君だよねっ、!!!!」
うん 本当にごめんね。
すごく短い結婚生活だったけど、とても幸せな毎日だったよ。
また四十九日に戻ってくるから、だから待っててね。
9/8/2023, 12:38:59 PM