『仲間』
くだらないことばっかだったけど、それが幸せだった。
劇的なことなんて一つもなくても、毎日同じことを繰り返す日々でも、そんなことなんて少しも気にならないくらい、何でもない日常が一等楽しかった。
最近寒すぎるだとか、テスト勉強してないだとか、似たような話題を飽きずに繰り返した。誰かの些細な言い間違いや、ちょっとした勘違いだとか、今思い出しても何が面白いのか分からないことで腹を抱えて笑った。毎日同じメンツで、授業間の十分ですら集まって、それでも話題が尽きることなんてなかった。
最中にいる時には気がつけない、輝かんばかりの青い春。思い返すほど美しい、二度とは戻らない時間。
12/10/2023, 3:15:54 PM