夢と現実
今生きている時間は本当は夢なんじゃないか。
と考えたことはないだろうか?
本当は保育園のお昼寝の時間に見ている夢だった。
本当はお昼寝している時間に見ている夢だった。
などなど。
え?ない?それじゃあこれならどうだろう?
夢で見た出来事と、現実で起こった出来事の区別がつかなくなること。
僕は今、夢を見ているんだ。
死んだはずの姉が目の前にいる。
そんなはずなくて、ほっぺを叩いたり、手の甲をつねったりしたけどちゃんと痛かった。
でもそんな訳ない。
姉は確かに死んだんだ。
僕が殺したんだ。
お医者さまが、確かに死んだって言っていたし、お葬式だってした。
なのにその姉が今目の前にいる。
ちゃんと自分で姉のことを刺したんだ。
包丁で。
血がどばどば出てて、包丁にだって血がついてて、姉の体を触ったらだんだん冷たく、固くなっていくのだって感じたんだ。
おはよう。
やっぱり夢だったのか。
今僕が生きている世界に姉は居ない。
僕が殺したから。
ねぇねぇお母さん
お姉ちゃんの名前ってなんだったけ?
急に思い出せなくなっちゃって。
「お姉ちゃんって誰?」
12/4/2024, 10:45:28 AM