踊りませんか?
「Shall we ダンス?」
1996年公開 監督 周坊正行
主演 役所広司 草刈民生
しか思いつかない、楽しいような切ないような
不思議な映画、、また中年サラリーマンの夢物語。
男性目線のエンタメ映画ドラマも久しく観ないが、その終焉の美のような映画でもあった。貞操で奥ゆかしく夫を愛する妻は夫を理解し許し、夫は妻に文句がある訳じゃないけれど黄昏ゆく我が身の夕暮れを、車窓に映るうら若き踊り子に映し遠い海だか山の音だかを見たり聞いたりしてしまう、勝手にやってろ!的な映画
彼女は悲しげな眼差しで遠くを見つめ、風に戸惑う弱気な僕に通りすがりに影を落とす、本当は見た目以上に涙もろい過去があると勘ぐり
消せどもゆる魔性の火勝手に燃え上がらせて中年サラリーマンの悲哀物語は始まり、門を叩くそのうち社交ダンスの楽しさに目覚め、仲間を得て青春リメンバー・ミーの中年サラリーマン
格好良くお嬢さんの蟠りを解し元の居場所に戻し、花は日の当たる場所で水を受けて咲かんとす、中年サラリーマンスキップしながら家に帰る、「トキメキは、遠い日の花火なんかじゃない」家に帰れば 物分かりの良き妻が笑顔で迎えるのであった。
役所広司たからだからねー許されるの
そこのオジサン(笑)遠い日の花火は五番街の場末のスナックにでも鍵かけて閉じ込めておいてください。
そんなくだりより、たま子先生の
「王様と私」の乙女チックな夢物語の方が素敵だった。
「The・King&I」
「Shall we Dance?」
1956年米国映画
ブロードウェイミュージカル1951年初演
ユル・ブリンナー素敵だったよねぇ、たま子先生。
令和6年10月4日
心幸
10/4/2024, 12:57:36 PM