小学生の時にインコを買ってもらった。
赤と緑が綺麗なコザクラインコ。名前はノエル。
可愛い見た目のくせして、めちゃくちゃ凶暴で何度も噛まれてた。メスだったから人の言葉も喋らなくて、ただ「チッチッチ」と鳴くだけ。でも、可愛かった。
そんな時だった。パパが出て行って、世話がずさんになった。子供は残酷だ。空っぽになった餌箱に気付けなかった。気づいた時にはもう遅かった。
わたしはインコを殺してしまったと思った。そして今もその罪を背負っていると思ってる。あの日のノエルの顔を見た時の罪悪感と焦燥感を忘れられない。
わたしは動物の命を奪ってしまった。買ってもらったわたしに責任があった。
昔から、一人暮らしをしたら犬を飼おうと思っていた。でも、わたしはインコを殺した。ペットを飼う資格はもうない。もう二度と、わたしは命を預かりたくないと思った。鳥の世話一つ全うできない。
ありがとう。命の尊さを教えてくれて。本当にごめんねノエル。どうかわたしを許さないで。ノエルの命背負ってこれから生きてくから。またあったらその時は思いっきり噛んでね。
12/8/2023, 2:08:27 PM