KOTOHA

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今日は久しぶりの彼の部屋。
彼は煙草と株と時々仕事、そして携帯。私はかいがいしく押しかけ女房よろしくのいつものルーティン。
あんなに会いたいと思っていたのに、最近はいざ会うとなんだかモヤモヤする。
おしゃべりもあまり盛り上がらないし、私が作る料理にも反応は薄い。聞けば「美味しい」と言うし、結構な勢いで完食するからそういう事なんだろうけど。
 
“年季を重ねた夫婦みたい”と思うのか、
“マンネリや倦怠期”と思うのか。

夜が更けたら当たり前のように重ね合わせる身体は、こんなに近くに居るのにとても遠く感じる。
きっと私達はもう、長くはないのだと、直感はそう告げているけれど、私はそこに気付かないふりをしている。
二人が決裂するような決定打もなくて、“情”もあるから、彼は踏み切れないだけで。
彼に素敵な人が現れたらきっとジ・エンド。
ここから再び盛り返せる可能性はいかほど?

“終わらせない”
好きなのか、情なのか、愛なのか、ただ負けたくないのか、自分でもこの感情に名前をつけられないのだけれど、“手放したくない”事だけは事実で。
だからやれるだけのアプローチ全部やってみて、どうしても駄目だったら…


私からサヨナラするんだ。
一方的な敗北は嫌だ。


11/28/2022, 1:49:10 PM