「こちらがキトラ古墳の内部を撮ったものですね」
「そしてこれが天井に描かれている星図」
周りの壁は四神が描かれております。
そんな説明を受けてじっくり見る。
昔から歴史あるものが好きだった。
古墳も例外に漏れずその一部で今日は有名な古墳の
星図の撮影に成功したものが展示されるとの事だったのではるばる行った。
写真には赤色の丸い線に
これは金粉か何か使ったんだろうか、星座の点は金色で描かれていた。
そして様々な星座。
これだけ綺麗に残ってるのは素晴らしい事だろう。
壁に描くという技術も凄いし
星を見て図に起こそうという先人の知恵は尊敬に値する。
昔から壁に書いてあると消えるような気もするが
現存する中で最古のコレは消えずに残っている。このまま残ってほしいなぁと思い次の人も見るだろうからその場を去る。
私も昔は星座の絵を書いた。
それがいわゆる星図だったんだろう。
今ではその星図は消えて私の手元にはないけれど。
遠目にもう一度だけ星図を見る。
名残惜しいがもう帰らなきゃ。
帰りの時間に間に合わない。
そうしてその日は帰りいつもの日常へ
また来れたらいいな
そう思った。
しかし後で知ることになるのだけれど
公開はその日が最後で現在はやってないとの事だった。
もう見ることないけれどきっと今も変わらず現存してるんだろう。
この先人生は長い。
もしかしたら私の記憶の中で薄れて消える星図になるかもしれない。
でもあの感動は忘れられないんだろうなって思う。
星図 朱雀 青龍 玄武 白虎
あの古墳には夢が詰まってる。
もし修理が完了して公開再開をしたら
絶対に、見に行こう。
記憶の中の更新をしよう。
お題【消える星図】
10/16/2025, 8:15:50 PM