ねこ

Open App

数時間前、ひとつの通知が届いて。
他の溜まりまくった通知の中に、余白の多さで際立つそれは、疲れ切った私の目にふと飛び込んできた。


『今日のお題 ベルの音』


数時間前にも、私はこの通知を見た。
ベルの音というと、おおかたクリスマスを意識したお題だろうな、なんて思いながらスマホを閉じた。

いや、その時は本来そんなことを考えている場合ではなかったのだ。
もうそろそろ良い子は寝る時間だったが、私はそこから23:59までに提出する課題をやらなければいけなかった。
真面目にやれば1週間くらいかかるやべえ大物なのだが、その時点ではまだ何もやっていないので死ぬ気でやるしかない。ついでに言えば、課題の存在ごと忘れていた自分を感情的に責めても何にもならない。あとで課題の管理方法について自己会議で話し合おうと思う。
一応自分の専門分野はデザインなのだが、とにかく今回はまだ完成品ではなくデザイン案の提出なので、使えそうな写真やデータをあっちこっち探しまくって色々拝借させていただいた。ギリギリのギリのギリまで戦った。

そして今に至る。
今どんな気持ちかと問われれば。「虚無」である。

うちの大学は提出期限やファイル名のミスにありえんほど厳しい先生が多く、場合によってはほんのコンマ1秒遅れれば0点になるケースもあると聞いている。
かろうじてこの課題の先生は優しい方なのだが、それでもしれっと未提出者やファイル名ミスをしている人の氏名を晒しあげるくらいには容赦ない。
念のため断っておくと、私はこれを嫌だとは思わない。むしろ好感すら持てるし、社会に出る以上そうしてもらえたほうがありがたい。
ただ同時に、「それに賛同すること」と「それを実行すること」の間には、もはや埋めることのできないような差が存在していることも事実ではなかろうか。

で、私は今日、0:05に提出した。

書いていること全てが情けなさすぎて読むに耐えないかもしれないが、私も全然耐えられない。
23:55にベル音でタイマーを設定していたが、約4分の間にファイルをPDFに変換して名前を変えて、確認したらミスしてて繰り返してなんてやってたら、余裕で過ぎていた。

私は正直「責めること」を完全に不毛なことだと考えているので、過去の自分にああだのこうだの言うつもりはない。むしろとりあえずギリギまでやろうとして諦めなかった姿勢と選択は認めたい。
とはいえ、やはり後悔くらいはちょっぴり湧いてくるものだ。課題自体を忘れていたことが悔しいし、もう少しタイマー早く鳴らしておけばよかったと思ったりもする。なんて、私の中では文字に起こす価値もないような言葉だが。

だからその代わり、反省を徹底する。
まず課題自体を忘れていたことに関しては課題の把握と進捗・期限確認がうまくいっていなかった問題がある。これはリマインドの方法に改善を求めたい。個人課題表は作っているが、毎日見なければ意味がない。
次に、5分前での提出は不可能ということがわかった。本当に最低最悪でも、15分前には提出作業に入らなければ確実にミスが生まれる。画像などのデータが用意できてない場合は特に重要だ。

とりあえず今回の事件から言えることはそんな感じだろうか。やり場のない気持ちを文章という形で噛み砕いてみたが、書いてみると改めて変わっていく覚悟を決めることくらいしかできないなあと感じた。もう今日は頑張ったので寝る。





























あでも結局ファイル名ミスってたので再提出した。

(※課題やタスクの進行は計画的にしましょう。)

12/20/2023, 4:41:59 PM