野原に寝転んで、見たのは空。
広い空……と思うだろう、しかし実際は監獄である。
精神病院でもある、私には隔離病棟であるのかと疑ってしまう。見上げて落ち着くが、憂鬱になる。
自分の選択肢が広がる分、その分だけ葛藤を広げるばかりで、苦しかった。辛かった。息苦しかった。空を思い出すと瓶に詰められたような息苦しさがある。
あれを広く美しい空と呼ぶ人達の思考が理解できない。
ここは檻だ。世界という名の柵のない監獄だ。
瓶に詰められたような閉鎖感に包まれた息苦しさの後に、縄で首を絞められてるような息苦しさが同時に、または交代で私を苦しめる。
見る夢も、悪夢や暗闇の夢ばかり。どうしたら良いんだ。
しかし、「助けてくれ」と言っても、エゴに塗れた言葉だけで、助けてくれないんだろう?余計に苦しむだけだ。
---目を閉じれば浮かぶ光景。それは、暗闇。
目を閉じてるから当然だが、楽しい事を思い浮かべることを、期待することを諦めているせいか?
それでも私の生活に支障はない。
けれど、暗闇の道をただ歩いているだけ。
目を閉じても目を開けても暗闇の道を歩いているだけ。精神的と物理的の違いで、息苦しいのには変わりないが、目を開けてる方が辛いさ。
……本当に憂鬱な時間だな。私はそう思い、目を閉じて夢を見た。期待はしなかった。いや、逃げてるだけなのか。そんなことはどうでもいい。せめて、夢の中だけは楽しければいいな。
【お題】大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんな話?
5/4/2022, 11:56:03 AM