《岐路》彼が傷付けられそうなとき。彼が貶められそうなとき。心の奥底から声がする。「怒りに身を焦がせよ。嘆きに溺れよ。」暗く淀んだ声がする。声と共に心は引き寄せられる。深い闇の底へ誘われる。囁きに身を任せ、彼を苦しめるものを壊し尽くせば、心は楽になるのかな。それでもあなたの誠実な優しさを湛えた瞳が、私を導いてくれる。私は迷わず進んでいける。闇と光への分かれ道を、あなたの灯火が照らしてくれるから。
6/8/2024, 12:43:23 PM