遠くのまちへ
人が遠くを求める時は新たなもの、変化を求めるときだ。例えば欲しいものを買いに行ったり、刺激を求め旅行に行くのがいい例だろう。
明るい模範的な人々はいつも新たなものを求め、
知識を求め冒険している。
今の私はどうだろう。未練タラタラで、彼女の陰が薄れていくのを恐れ閉じこもっている。
思い出に手を伸ばし悲しみのそこで這いながら彼女がまた微笑みかけるのを待っているのだ。
このまま久遠の時を過ごすのだろう。心からそう思った。
いいや!!今のままではダメだ。彼女の陰を追いかけずに自力で歩いて行かなくてはならない。彼女に永遠に付きまとう訳には行かぬ。彼女のためにもこの依存心に終止符を打つのだ。
遠くの街へ行こう。できる限り遠くへ。目にしたこともないような美しい景色を見に行こう。
新たなもの……いや
新たな生きがいを探しに行こう。
2/28/2024, 4:00:49 PM