『君と見た景色』
ツタの絡まる球場に
電車で行くのは遠かった
古い鉄さびとコンクリート
地方訛りの観客たち
次の試合の選手だろうか
大きな体に後ずさる
いちばん安いチケットを買い
高校野球を初めて観た
ラヂオを聴いてる人もいた
遠くて選手は米粒だ
座る席へと大飛球が来て
その日一番興奮した
あれから何年立ったのだろう
選手は今では名球会
記録も記憶も塗り替えられて
それでも君と見た景色
数年振りかに甲子園
センバツ行こうと思ってる
大谷さんしか知らぬ孫を連れ
あの日の君と見た景色
3/22/2025, 2:16:25 AM