小石 涼

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 年下の君が好きだと言っていたオルゴール。
 僕は嫌いだった。
 寂しくて心細い音。
 その音色が好きになったとき僕は、
 君に近づけたような気がした。
 だから、僕はもっと聞いてればよかった。
 君の好きな音色を。
 君の奏でる音色を。
 年上の僕はいつも子供で
 年下の君はいつも大人に見えた。
 
 
 
 

8/13/2023, 9:33:09 AM