兎春

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 日が昇って沈むように、当たり前のことが当たり前に続きますように。
そうこっそりと心の中で祈りながら、少し前を賑やかに歩く友人たちの背中を見ていた。

「なにしてんの、隣おいでよ」

 わたしのほうを振り向いた笑顔が優しくて眩しくて、やっぱりこれからもずっと、と願わずにはいられないのだった。

4/8/2023, 12:41:56 PM