恋が落下、すなわち朽ちる瞬間は何だろうか。
「四月になれば彼女は」という小説を読んだ。恋とはなにか考えさせられた。恋とは、「生きる」という行為をより実感するための一つであると書かれていた。人は、死が迫ることで生きていることを実感する。でも、それじゃあ人は死ぬ間際まで生きていることが実感できないのだ。なんとなく、虚しく意味の無い人生だと感じてしまう。そこで、恋は「死」以外に生きることを実感させるためのひとつの感情になる。
恋が落下するということは、生きるという行為を実感するための手段をひとつ捨てることになる。
生きている実感がないまま、ぼんやりとした生活を繰り返す。
6/18/2024, 12:28:30 PM