"君が見た夢"
私は、ずっと眠って脱力した君の手に優しく触れていた。
なんとなく握ってしまったら壊れてしまいそうだったから
今にも起き出して、思い出話を始めそうな横顔は、眠り続けているという事実が感じられないほど生気に満ちていた。
そんなに眠って飽きないの、
それとも楽しいのかな
返ってこない質問を問いかける。
さては夢でも見ているのね、楽しい夢かもしれない
楽しくて、幸せで、現実に愛想を尽かしてしまったのかも
もし夢を見ているなら、私はその夢の座長にでもなれたらいい
私は君が喜ぶものをよく知っている。
どうしたら笑ってどうしたら泣いてどうしたら怒って。
その表情を変えるのは私でありたい。
起きないで良い、君が幸せならば
君は笑顔が一等似合うもの。
何度問いかけても動きもしない手に優しく願った。
12/16/2025, 1:08:00 PM