あなたとわたし(2023.11.7)
「あなた」という言葉には「貴方」「貴女」などいくつか表記の種類があるが、その語源を調べてみると、平安時代に使われていた「彼方(あなた)」、遠方を表すものが、江戸時代頃から二人称のyouを表すようになったらしい。
「わたし」の方はもっとわかりやすくて、平安の頃の「公」に対する「私(わたくし)」、私的なことを表す語がそのまま使われている。
「わたし」の方はともかく、「あなた」が遠方、手の届かないところを表すというのは、恋しい、もしくは憎らしい「あなた」への激情を表す言葉としてなんとも相応しいと思う。
11/8/2023, 12:57:28 AM