ことり、

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星になる


あのこは星になったんだ。
そう思って夜空を見上げる。
どれをどれを繋いだら、
あのこの姿になるだろう。

見上げたまま、
ぼろっ、と大粒の涙が溢れ出す。
大丈夫、ここでは大丈夫。
泣いていいんだ。
ぐしぐしと手の甲で涙を拭って、
冬の夜、かじかむ素足にサンダル、
ベランダで洗濯物を干す。

長袖の入り込んだ袖口と格闘していると、
脱いであった袖口に突っ込んでくる
あのこの姿が浮かぶ。

靴下を干せば、旦那の靴下を嗅いで、
フレーメン反応する変顔が浮かぶ。

風邪をひいてしまうかと思うくらい冷えて、
部屋に戻る。
旦那のいびきも、
今日くらいはしんみりして聞こえる。

布団にくるまっても、あのこのぬくもりが
恋しい。
目を瞑る。

夢に出てきて。おねがい。

12/14/2025, 1:53:19 PM