凡人k

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テーマ《ここではない、何処かで。》

今日は友達と家で遊んでいる。
イツメンのこいつと俺で。
「お前本当ゲーム下手だなぁ。」
「うるさい!絶対僕が勝つし!!」
今日もコイツは声が大きい。
〝ケーン ケーン〟
「ん?これは雉の鳴き声、、?」
「よーし。次こそ勝つぞ!」
〝ガタガタガタガタ〟
「!!、地震だ!」
「今度こそぉ、」
〝ガタガタガタガタガタガタガタガタ〟
揺れが強くなる、、、嫌な予感がする。
「おい、ゲーム一旦辞めるぞ!」
「えー!こんくらい平気平気。」
〝ガタガタガタガタガタガタ〟
後ろの棚が倒れてきた
「馬鹿!!!」
〝ガッ〟
俺は友達を突き飛ばし、棚を支えた。
「ごめん!!!」
棚を元に戻し、俺たちは一旦外に出ることにした。
その直後、ものすごい地震が来た。地面に割れ目ができた。
町の人たちも外に出てきて、みんな山に行こうと言うことになった。
「おい。山に行くぞ!」
「、、、、、。」
コイツは状況が追いついていなさそうだ。
「来い!」
山に登る途中、俺は迷子になった子供を見つけた。
放っては置けなかったから、友達を町の人達に預け、その子供の元に戻った。
予想どうり、津波が起きた。山のふもとはもう海に飲まれてしまった。俺は子供を探した。
「うぁぁん!助けてぇ!!」
「見つけたっ!!」
俺は泳いで子供の所に行った。
子供は足が何かに絡まっているようだ。
「じっとしてろよ、」
俺は水の中に潜り、絡まっているものをどかした。そして子供を山に連れていこうとした。
、、いこうとした。
動こうとしたら、今度は俺の足が引っかかってしまった。
「サラちゃん!サラちゃん!」
女の人の声が聞こえた。
「お母さん!!」
良かった。合流したようだ。
「お母さん!早くサラちゃんを安全な所へ!!」
俺は早く自分の足元の物を解こうとした。
でも、それは叶わなかった。
すぐに津波が俺を飲み込んだ。
、、、ごめんな。翔太。
俺は明日からゲームが出来なくなっちまうかもしれない。
お前は学校に来た時から変なやつで、本当にお前といるのが好きだった。負けず嫌いで、声がでかくて、自立できてて、

あーあ、あいつの声する。
気のせいだろうけど、なんか嬉しいや。
、、、またここじゃない、どっかでもいい。



また会おうな。

4/16/2023, 11:29:31 AM