【既読がつかないメッセージ】
「今日は暑かったね。熱中症になりそうだったよ。」
「今日は雨が降ったら急に涼しくなったね。風邪を引かないよう気をつけなきゃ。」
「今日は道端で偶然田中さんに会ったよ。覚えてる?PTAで一緒だったあの田中さんだよ。髪型変わっちゃってて最初全然気づかなかったの!」
並ぶ、既読がつかないメッセージ。
あの日を最後に、あなたからは永遠に既読がつかなくなってしまった。
私はそれを信じたくなくて、いつかあなたからメッセージが返ってくるんじゃないかって思えてならなくて、日記のようなメッセージを送り続けてる。
この世界のどこにももうあなたがいないなんて、嘘でしょう?
ねえ、応えてよ。既読つけるだけだっていいからさ。
ポタポタとスマホの画面に水滴が落ちる。私は慌ててそれを拭ったけれど、次から次へと落ちてきて、止まらなかった。
私は諦めて天を仰ぎ、あなたの名前を呼びながら泣いた。
やっぱり返事はなかった。ただ、それが痛かった。
9/20/2025, 2:35:32 PM