「Hallo!my name is Emily!nice to meet you!(初めまして、私はエミリーです!)」
トクン
君の笑顔を見たとたん、僕の心臓が煩く鳴った。
「かわいい...」
思わずこぼれた言葉に、はっとして口を塞ぐ。誰にも、聞かれてないよな...
そっと周りを見渡す。一目惚れなんて...しかも、口に出してしまうなんて、きっと気持ち悪がられる。
そう思って恐る恐る振り返ったが、真剣に話を聞いていたり、寝かけだったりと、僕の方を見ている生徒はいなかった。
幸い、誰にも聞かれていないみたいだ。
「よかった...」
そう安堵していると、エミリーが僕のとなりに座った。先生の指示だ、多分。
心臓が、さっきよりも強く波打っていた。僕は、うまくエミリーの方を向けなかった。
すると、エミリーが僕の肩に手を置いて尋ねた。
「What is 『kawaii』?(かわいい、ってどういう意味なの?)」
「Cute!」
思わず大きな声が出た。まさか、さっきの独り言を聞かれていたのだろうか、、、嘘だよな?聞かれて、ないよな?そんなことが、頭をグルグルまわっていた。
じ、っとエミリーを見つめた。するとエミリーは、さっきの眩しすぎる笑顔で僕に言った。
「Thank you for saying I'm cute!(かわいいって言ってくれてありがとう!)」
僕はもう、これから先、心臓が持たないことを悟った。
#cute!
2/27/2025, 12:20:47 PM