忘れ物を取りに教室へ入る
しんとした部屋を夕陽が染める
校庭から聞こえる小さい声
昼間の騒がしさ息苦しさは全くなかった
早く帰らないといけないのはわかってる
だけど
やらずにはいられなかった
黒板にバカヤローと大きく書いた
学校が嫌いだった
この場所が嫌いだった
あいつらが殺してやりたい程に嫌いだった
そんな事書いたところで何かが変わる訳ではない
ため息をついて文字を消した
明日もここに来るのか
憂鬱な気分で夕陽に焼けた教室を振り返り
このまま燃やしてくれと思いつつ
そっと教室の扉を閉めた
「誰もいない教室」
9/7/2025, 10:12:07 AM