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ある者は願った。
月よ、そのまま沈んでくれるなと。
その者は、永遠の夜を望んでいた。

またある者は願った。
月よ、もう二度と昇ってくれるなと。
その者は、永遠の朝を望んでいた。


その者らの願いはあまりに強すぎて、月は困惑して、やがて欠けてしまった。


その欠片が、これ。
この世界を滅ぼした、隕石。
これが落ちて大気が乱れ、ここには昼も夜も無くなった。


少々大きすぎるので今はこのように移動させることもできずそのままなのだが、研究棟に持ち帰れば天体研究の最上級のサンプルになる。


…何?なぜ科学者なのに非科学的な話をするのかって?はは、仕方ないだろ、事実なんだから。

ここは科学と非科学が入り交じる世界。そりゃ私も非科学的な話のひとつやふたつ信じるさ、それが『事実』ならね。
科学の世界に入ったって、非科学を否定する訳じゃない。


…私も月に願ってみようか。『奇跡』でも起これば、叶うかも知れないだろう?



さて、何を願おうか。





【月に願いを】


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なんか思い付いて書いてはみたけど、
頭よさげな話、書けないっす…

5/26/2024, 1:18:42 PM