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私の日記帳

 ちょっと角に擦り傷のある皮の表紙の日記帳を手に取ってみる、パラパラとめくると、押葉が、ひょいと、顔をだす、なんだか、お久ぶり、私のこと、覚えていますかと、言わんばかり
慌てて、頭をフル回転してみる、悲しいかな、全然思い出せない
しばらく、重い時間が、経過する、柱時計の音が、やたら、大きく、人の気持ちを逆撫でする
窓から、光と風をもたらすと、こころの重荷が、急に軽くなった
あゝ、あのときの
二人で、歩いていた時、彼女が、急に走り出し、これこれと、いまでは、何の葉なのかも、記憶が、ないが、なんだか、彼女の香りが、匂いたつ、押葉をクルクルと指で回し、今頃、何をしているのかなぁと、窓の外を見て見ると、雲が、笑ってるようだ
なんだか、幸せな、気持ちになり、ありがとうと呟いていた

8/27/2024, 7:45:19 AM