溺死

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どうして子供の頃は、自分たちが子供だと思わないのだろう。
後ろ指さされて、墓場の中も歩けなくなったきみに、かける言葉の間違い探し。

太陽は嘘つき。夜に見る真昼の夢の中に。
「明日には明日が来なくなるさ!」
ただ、明後日からそんなことを口にするな。

きみはいつ死んだのだろうか?
あるいは、いつ聴こえるのだろうか。
日記帳をめくっても、退路に残してきた幽霊が歌う子守唄のようでどこかぞっとしない。

古くなった自転車の錆を撫でれば。
日焼けした屍色の絵本を引き裂けば。
ああ、きっときみは怖かったのだ。
骨の前で手を合わせて、きみを轢き殺した嘘のすべてを呪うことだけが精一杯でした。

6/23/2024, 11:45:35 AM