「ねえ流れ星を見たことある? 私はあるよ!」
テレビで星の特集をしている最中、彼女が嬉しそうに言ってきた。
ニコニコ笑う彼女に「すごいね。良かったね」と返すとちょっとだけムッとした表情をされた。
「すっごい棒読み。信じてないでしょ。
……まあいいけどね。私も目の錯覚? って思うくらい一瞬だったし」
「……ちなみに流れ星に願いをかけることは」
僕がそう訊くと彼女はあははと大口開けて笑う。
「無理無理! あんな一瞬に三回も祈れないって!
……ま、だから出来たら願いが叶うなんて噂が広まったんだろうね。
ロマンもあるし」
そう言いつつも少し寂しそうな顔をする彼女に僕は思い切って言ってみた。
「今度の連休、星を見に行かない?」
彼女は目をパチクリさせた後、ニコッと微笑んだ。
「うん!
ふふっ、楽しみだなー」
嬉しそうにしている彼女を見て、僕は絶対に失敗できない旅行になるぞと心の中で意気込んだ。
そしてもし流れ星が見られたらこう願おう。
いつまでも仲良しでいられますように、と。
4/25/2026, 3:41:36 PM