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「鍵、ねぇ...」
そう言葉で形作る事で、大きさを、重量を、冷たさを感じる。虚無を手に取って、鍵の先を摘んで裏表しきりに見る。
紛れもなくそこには鍵があるようで、少しでも気をそらせばそれはまた虚無に戻る。その鍵は、環境、あるいは選択、あるいは惑いで出来ている。きっと手に取って感じるには、あまりにも脆く不完全な物だけでできていて、生きていく過程で
「鍵を刺した、ひねった、無くした」なんて実感はきっとない。
でも、それらは、確実に刺さるべき扉へ刺さり、開くべきでない扉の前ではなくし、また各部分ごとに集め構成し、鍵の形を成してまた、扉の前に立つ。そうして幾つにも隔たれた扉の為に僕らは、不完全を集めていく
「鍵が導く心のままに」(キングダムハーツ引用)

「未来への鍵」

1/10/2025, 12:43:30 PM