君の目を見つめると、不思議なことに宇宙空間に放り出される。
何にもなくて何にも出来ない。息も苦しくなる。
だからいつも君を見ないようにしていた。
でも油断してはつい目で追ってしまい、宇宙空間に放り出されの繰り返し。
「何で勝手に目は追うんだろう」
毎日疑問に思ってる。
気付いたら君を目で追ってしまうし、気付いたら君の目を見つめている。
君の瞳は宇宙みたいに濃い青色で、君は歩く時に髪を触る癖がある。
制服は着こなしてるようで襟が立ってることに気付いてないし、完璧なようで何もないところでつまずく。
あ!?
またいつの間にか彼女の事を考えてしまっている!
やはり彼女は只者ではない。危ない危ない、彼女にまた遊ばれるとこだった。
「くっそー…」
悔しがってるその時、彼女が振り向き目が合う。すると一秒もしないうちに宇宙空間に放り出された。
何も考えられなくて、頭がぼーっとする。
「はっ…!」
現実世界に戻った時には、もう僕の顔は熱く帯びていた。やはり彼女は只者ではない。
4/7/2024, 1:07:49 AM