桜色の水面で

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鳥かごから見える景色はとても広い。足がつく場所は狭い狭い円の中だけで、ろくに飛べもせず、つまらない。外に出れたらどれだけ広大な大地が広がっていて、自由なのだろうか。

鳥かごの外から見る景色は狭く苦しい、多くのことを考えて、配慮して、やりたくもないことをして。鳥かごの中に入れれば、全てやらなくても、考えなくともいいのだろう。

「「あぁ、あいつはずるい」」

立場の違いか、考え方の違いか、何が原因か分からないが、あの二人は永遠に相手を羨むだけで一つも進まない。


私が羨んだ相手は、よく笑顔で人望もそこそこにあって、勉強もできていました。だからこそ私は彼女が精神的に弱っていて、体が強くなく苦労していることを知りませんでした。知っていれば寄り添えたかもしれない、手伝いが出来たかもしれない。なんて、そんなたらればの話に意味はありませんが、この経験は意味があります。これを読んでくださった貴方にも羨んだ相手がいたら、ただ羨むのではなく相手の事を知るようにしてくれれば良いなと、思いました。きっと、羨みが尊敬に変わるから。

7/25/2024, 1:08:59 PM