点滅、瞬く。
暗転、明転。繰り返す。
世の中は舞台であり、その舞台上にある装置が壊れ、ハリボテだと気付かされた時、人は絶望して世の中を不条理に感じるのだと。カミュが教えてくれた。
光が照っている。その間は舞台上で芝居は続いていて、終わることなど予感させない。暗転は急にやって来る。暗転なのかも分からない。予定通りに照明が落ちたのではなく、証明機材が落下してきて、音を立てて静寂をもたらしたのかもしれない。光が照っている間はここで終わりなんて考えない。まだまだだ。でも、きっと素晴らしいと思っている。
つくのか?明かりはもう一度つくのか?
暗転か、終演か。どっちだ。
少し、照って来た気がした。すこし明るくなった気がした。もう真っ暗ではない。光だ!
いや、目が慣れただけだ。
明日への光は唐突にいなくなる。予感などさせない。
悲劇の形で降り注いだデウスエクスマキナは、やはり舞台装置であって、神ではない。
暗転、反転、横転。
光がないと、どこにも行けない。
目が慣れただけじゃ、どこへも行けない。
12/15/2025, 10:33:42 AM