葉っぱがヒラヒラと舞う木の下で、私は青空と、雲を見ていた。
11月になって、毎日寒い季節が到来しているけれど、毎日日課の散歩をしている。
平日は帰宅ついでに駅から自宅まで遠回りしてみたりだけれど。
今日は休日。寒さに震えながら、午前中にいつも休憩する散歩の中間地点にやって来ていた。
ひときわ目を引く大きな木がそびえていて、その下で休憩するが好き。
空の青さが微妙に変わる境を見つけるのが好き。
雲の形が様々で、雲の色と空の色のコントラストが楽しむのが好き。
私が空と雲に見とれていると、ヒューっと風が髪をたなびかせる。
それと同時にパラパラッと上から木の葉が舞い降りてきた。
顔にかかった髪をよけながら、上を見上げると強風に吹かれて葉っぱが次々に枝から離れていく。
冬を告げる木枯らしが辺りを包みこんでいる。
それでも頑張ってしがみつく木の葉たち。
私は、散っていく葉っぱが美しいな、と思いながらも、まだ枝に付いている葉に、頑張れ、と応援したい気持ちになっていた。
風が吹き付けても落ちずに頑張る葉っぱ。
確か最後の一葉が落ちた時が命の尽きる時っていうテーマの話があったっけ。
今木枯らしに揺らされている葉っぱ達もきっと今生きているんだ。
いつか散ってしまう葉っぱだとしても
明日また残っていてくれるといいなと思う。
うーんっ
伸びをした私は、再び歩き出す。
青い空に見とれながら
強い木枯らしに震えながら
木の葉が散って積もった地面をゆっくりと歩き出した。
1/17/2024, 11:51:03 AM