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詩『木漏れ日』



 久しぶりに散歩 街路樹の下
 刻まれた太陽が 優しいのはなぜだろう
 
 目の前を子供が 走って転んだ
 泣くまいとこらえたが ママが来たら大泣きだ

 平日のスーパーに 学生が数人
 それを離れて見てる 老夫婦は微笑んでる

 出来た頃の此処は このまち最大のお店
 今じゃさびれて誰も あの賑わいを知らない

 ガラガラのバスが来る 過疎化している
 私もこのまちを捨て 出てゆきたいと思う

 木漏れ日が優しいのは 最期の時間だけ
 眩しいくらい輝いて 此処に帰ってきたいと思う

5/7/2025, 10:47:52 AM