元日の朝七時、君の叫び声に叩き起こされた。
新年早々何事かと大きな欠伸をしながら布団から這い出て、未だ君の叫ぶ声が聞こえるリビングへ向かう。
リビングのソファには、パジャマ姿の君が突っ伏していた。
ソファからはみ出た足先を魚みたいにビチビチさせながら、ブツブツと何か呟いている。
……寝過ごしたか。
ドンマイ、と君の肩をひと叩きしてローテーブルの下のラグの上に転がっていたスマホに手を伸ばした時。
視界の端に光を感じて、そちらに目を向ける。
開け放たれたカーテンの先、雲一つない澄んだ広い空が橙色に輝いていた。
おお、初日の出〜、と両腕を伸ばしながら窓辺に寄っていき、ほんのりと暖かい朝陽を浴びて。
ほら初日の出。
スマホに反射させた朝陽を、ソファに突っ伏したままの君に照射した。
テーマ「日の出」
1/4/2024, 6:44:54 AM