『君と僕』
このこえが届くかな?
この手紙が届くかな?
せっかくの情報社会なんだから
この声も誰かに届くといいな
だけど僕の声や手紙は
僕の活動や人気だけだと
世界中には届かないから
僕のこえが届いた君に
僕の手紙が届いた君に
どうしてもお願いするしかなくてね
…これ、呪いの手紙とかと
間違えられないかな???
急に心配になってきたけど…
…まぁ、なんとかなるかな!…たぶん
ぁ、それでね?
何が伝えたいかって言うと、
【君はよく頑張ってるよ】
って事を言いたくてさ
僕も僕なりの大変な道を
歩いてきたつもり
だけど
世間を知れば知るほど
今を歩けば歩くほど
僕の歩いてきた道は
そんなに大変じゃないなぁって
どうしても感じてしまうこと
すごくすごくあったんだ
今も結構そう思ってる
きっと君の道を僕が歩いたら
きっとここにまでやって来ることは
出来なかったんじゃないかな?って
すごく思うの
自分をいっぱい責めた
出来なくて、情けなくて、
自分め!このやろう!って
…どれぐらい自分を怒ったか
もう分からないぐらい怒った
もしも
君にも…そんな経験があったら
ちょっと僕は救われる
だけど、
それこそが良くなかった
僕の最大の味方は
僕であるしか無かった
僕の最大の推しは
僕である必要があった
弱さや情けなさも含めて
僕であることを受け入れる
善し悪しは一旦置いといて
僕を包み込む必要があった
だからきっと
僕以上の道を歩いてきた君は
とっても大変だったんだろうなぁって
君のすごさを、僕は褒めたい
…僕なんかに褒められても
嬉しくないかもしれないけど
それでも僕は君を褒めたい
すごく、すごく、
すごいね、キミは――――
僕?…ん〜どうだろ?
僕は多分、
僕自身に問題があるのかもね?
ここまで結構、
道そのものは平坦だったんだ
その平坦で真っ直ぐな道なのにさ?
蛇行したり、後ろ向いたり、
何も無いようなところでつまづいたり、
そんなふうになりながらじゃないと、
僕はここまでの道を
進むことさえ大変だった
そんな僕だけどさ?
それでも、僕は僕なりの
「大変だった」を乗り越えたんだって
自分に…少しぐらいなら…
言っても良い……のかな…?
なんて―――思ってね
…だから、
君はすごいよ?頑張ってるよ!
っていうのを君に届けたい
それから、
もし気が向いたらでいいから
君の手の届く範囲の一人でいいから
この手紙を届けてくれたらなぁって
言葉でもいいし
この手紙を見せてもいいからさ
僕の、ささやかな夢かな?
じゃ、僕は行くね?
君に届いて嬉しかった!
がんばってね! またね!!
あ、よかったら
その手紙の事よろしくね!
〜シロツメ ナナシ〜
4/12/2025, 5:58:01 AM