白米おこめ

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星のかけらを食べてみたい。
眠れない夜に、紅茶を飲みながらこっそりと食べたい。
口の中がちくっとして、痛くて。
それでも根気よく舌の上でころころと転がして、
ほんのりと溶け出す星の蜜を味わいたい。
息をするために少し口を開けば、
唇の隙間から淡い光が漏れて、慌てて手で押さえるような。

いつか、星のかけらを取りに出かけられるなら、
小さなビンにその光を閉じ込めて、綺麗なまま保存したい。
空気を抜いて真空にして、真っ暗なところに置いて。
マイナス270℃の世界で輝くその光が消え去る前に、
37度の熱でじんわりと溶かしたい。

「星のかけら」 白米おこめ

1/9/2025, 3:31:30 PM