るに

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私にはイマジナリーフレンドがいる。
どんな時でも一緒で、
慰めてくれるし、
無言で寄り添ってくれるし、
永遠の友情がそこにあった。
もちろん普通に友達はいる。
ちゃんと連絡も取ってるし
何回か会ってる。
その友達の1人に忠告を受けたのは
少し前のことだろうか。
そんなにイマジナリーフレンドにベッタリだと
困るのはあんただよ。
困る?
なにに困るというのだろう。
その時はテキトーに聞き流したけど、
頭の中で引っかかって取れない。
最近は物忘れが酷いのに
そのことだけはなんだか忘れられない。
メルティーキッスの抹茶味をひとつ
口に運んだ時、
なんか暑いなと思った。
顔が火照ってる気がした。
熱を測ると
36.7℃。
平熱にしてはほんのちょっと
高いかもしれない。
私は熱に弱い。
すぐに頭が痛くなって
立っていられなくなる。
熱が上がる可能性があるので
元気なうちにゼリーを買いに行った。
家に帰ってきてすぐ、
イマジナリーフレンドはオロオロしながら
私に近づいてきた。
頭痛が酷い。
クラクラする。
熱を測ると
37.0℃。
微熱の中で見たイマジナリーフレンドは
助けてくれる気配がなく、
そもそも存在しないよという目で
こちらを見てきた。
こういう時に
イマジナリーフレンドは助けてくれない、
助けられないから
忠告されたのかも。
"Good Midnight!"
スマホは届かない。
もうこのまま眠りに落ちて
いい真夜中をイマジナリーフレンドと
過ごそうかな。

11/27/2024, 7:24:37 AM