アオハルとバスケ

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またね、いつものように別れの挨拶をした。彼といる時間はとても楽しくてすぐに時間が過ぎていくような気がした。
「ごめんなさい」
付き合ってから一年も経たない頃だった。彼から別れを告げられた。
「どうして、私なんか酷いことしちゃった?」
「ごめんなさい」
彼はそうとしか言わない。優しくて素直な人だった。その時の別れ際の返事はいつもとは違った。
「さようなら」
バカな私にもその意味が分かった。自然と溢れる涙を拭い、その場を急いで離れた。

今でも、あの時の青を思い出すと自然と嫌な記憶が込み上げてフラッシュバックする。彼の笑顔がパラパラと日めくりカレンダーのように鮮やかに蘇る。
「さようなら」
頭の中によぎる彼の言葉を私は一生忘れることはない。

アオハルとバスケ 【テーマなんだっけごめんなさいだったかなぁ?】

8/7/2025, 3:18:37 AM