「君の想いが誰かに届かなくても、その想いはいつか違う形で実を結ぶときがやってくるんだ。だから、僕はこのゴンドラにその想いを乗せて、遥か彼方へ運ぶことにしたよ。そっとそこに置いておくんだ」アビーは静かに手にしたゴンドラを見つめた。アビーは信じている。「想いって、そういうものなんだよ」と。どんなに遠くに運ばれても、その温かさは決して消えない。いつの日か誰かに響くことをアビーは、心から願っていた。「届かない…」
5/8/2025, 11:44:05 PM