青光

Open App

たしか、新学期になってクラス替えをして、皆が浮足立っていた頃。
僕の隣の席には、不定期に学校に来る奴がいた。毎日来る事もあれば、数週間来ない日もある。そんな奴と隣り合ってしまったので縁ができてしまった。
学校に来ない日にはプリント類を届けに行ったり、学校に来た日にはノートを貸したり。自慢じゃないが、その献身的な支えによって、あいつは学校に来る頻度が増えていた。
けれど、それも僕と隣だった1年の事しか知らない。学校ですれ違う事はあるけれど言葉を交わしたりはしない。いつもと変わらない表情、いつもと変わらない姿。それは、変わりゆく交友関係に流される僕にとっては、安心できるものでもあったし、心配になるものでもあった。
学校も卒業した今では行方すら知らない。けれど、たまにあの怠惰で他人に依存しきっているあいつと話したくなる。あいつのことだからきっと変わっていないだろう。だから、その懐かしさにどうしようもなく縋りたくなる。
今この瞬間、あいつは何をしているんだろうか。

題:君は今

2/27/2026, 4:35:41 AM