いつまでも捨てられないもの
おれのまわりのやつは大切なものは誇りがなんたらという。たぶん本当に大切なものは誇りではなくなんたらの部分にあり、なんたらの部分は儲かるのだ。おれは何が儲かるかは知らんが、何を残すべきはわかっていたい。この土地にいつまでも捨てられないものはふたつある。一つはこの土地に住まう妖精でありこの土地にこそ育つ植物である。もう一つはこの土地に生まれこの土地を愛しこの土地を祝福する精霊である。おれは間違ってないと思う、それがおれの捨てられないものだ。でもおれは思い返す、学園でおれを助けてくれた先輩、おれの地元で迷ってたおれを祭の広場まで連れてってくれた人。おれはこの土地の領主になることを約束されており、この祭で領主たりうるか試される。おれは何を残すべきか。
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これ私はあっさりと重責を担う可哀想な若い人異世界バージョンにしましたが、この「いつまでも捨てられないもの」というお題はホラーの定型でありこれはこれとしてかなり書いてみたいお題です。明日、がんばって怖いの書いてみたい。私は怖い話が大好きですが私の怖い話はあんまり怖くないらしいのです。
8/17/2024, 11:09:21 AM