タイムマシンの針を壊して、
永遠にあの夏を回避出来たなら。
止まった時間の中で、
君とふたり笑っていたかったよ。
たとえこの先何も手に入れられなくても、
大人になれなくても、君の傍にいられたのなら、
僕はそれだけで良かったのに。
目が覚めると、チクタク進む針の音。
ジリリと鳴り響く目覚まし時計。
引き忘れたカーテンの隙間から差し込む光が
今日を昨日にして、明日を今日にする。
平凡な毎日、変わらない日常の中に、
君だけがいない。
君を忘れた夏が、またやってくる。
6/29/2023, 9:44:56 AM