憂愁を帯びた青春

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午後
窓辺に座ると
やわらかな午後の光が
雲間から差している
疲れ切った体に
あたたかい光があたる
ああ
陽の光って
こんなに暖かかったんだ
どうして忘れていたんだろう
生まれたばかりのころは
陽の光の暖かさ
青空の高さ
雲の柔らかさ
この世の全てが
清らかに見えた
いつから僕は
こんなに悩み苦しんで
冷たい底なし沼に
沈み込んでしまったんだろう
いつから
生きることへの楽しさより
責任感や義務感や罪悪感を
感じるようになったのだろう
ただ生きている
それだけが
嬉しかったあの頃へは
もうもどれない
僕には生きる義務がある
使命もわかってる
だけどふと
全てを投げ出して
あの空へ
あの汚れのない世界へ
戻りたい
そう思ってしまう
僕はなぜ地球に来たんだろう
あの遥かな宇宙から
地球に向かった
あの記憶
ああ
この地球(くに)は
僕の故郷(ふるさと)じゃない
僕は宇宙人だ
いつかあの遥か彼方の
夜空の一つの星
僕の魂の故郷へ
戻れるのだろうか
きっと人生を全うするまで
神様は
僕が帰るのを
許してくれないんだろう
そう
だから頑張るよ
自分の使命はわかってるから

10/16/2023, 11:45:42 AM