能力者になりたい佐々木海星(偽名)

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【失恋】【恋物語(続)】
 私は多々良小傘。高校1年生の少女である。私には好きな先輩がいる。佐々木先輩である。部活の先輩で、あまり喋らないが他の人と喋ってる様子をみるととても優しそうだ。そこに惹かれたのか私はいつしか恋に落ちていた。そして我慢できずに告白をした。しかし、結果はNO。気にかけている女性がいるらしい。だけど悩んでいる暇なんてない。その女性よりも私が魅力的になればいいだけの話。接点の場はいくらでもある。ここからが快進撃だ。
小傘「で、私はどうしたらいいですか?」
その問を私のよく知る先生に聞いていた。
永琳「なんか私、結構前に同じような問された気がするんだけど。まぁいいわ。恋ね。ん~~。できるだけアタックしてみれば?すぐ告白しても相手の気持ちは変わらないから。」
小傘「具体的には?」
永琳「そうね。お出かけに誘ったりとか、食事をしたりとか。」
小傘「なるほど、勉強になりました。」
永琳「お役に立てたらよかったわ。頑張りなさい。」
小傘「はい。では失礼します。」
そうして私は部屋を出た。
 次の日の放課後。私たちは部活をしてた。私はテニス部所属。男女共同で人数はそこそこだ。そして、その中で私はとても有名である。美人で陽キャだからという理由が多い。周りからも好かれているのに、なぜ私をみてくれないのか。まぁ、これからの私の課題は先輩をおとす事。
男A「なぁ、多々良。今日は俺とペアになろうぜ?」
あまり視界に映らない先輩が私を誘ってきた。この高校のテニス部は先程も言ったように男女混合。そして、毎度ペアを組んで対戦する。私はいつも女子友達と組んでいたけど、私の先輩への気持ちを知り後押しをしてくれたため、今日は一人で先輩の方に向かおうとしていた。
男B「いやいや、今回こそ俺でしょ。」
めんどくさい。早く佐々木先輩のところにいかないと誰かに取られる。どうしよう。
海星「お前ら、多々良の好きにさせろよ。困ってるじゃないか。強制じゃないからと言って強引に決めるのは良くない。両者の合意のもとでやるんだからな。」
男A「わかってるよ。ちょっと誘っただけじゃねぇか。」
といいつつも後ろに下がっていく他の先輩。
小傘「ありがとうございます。」
海星「お前も早く決めろよな。」
小傘「あ、あの。私とペアになってくれませんか?」
海星「いいぞ。よろしく。」
私達はともに試合に挑むのであった。
海星「おつかれさん。」
小傘「お疲れ様です。先輩はこのあと用事とかありますか?」
海星「まぁ、なにもないな。どうした?どっか行くか?」
小傘「そうですね。少し付き合ってくれませんか?」
私はとう回しに誘ってみた。これが私の再スタート。これからも先輩にアプローチを続けるつもり。私はあきらめない。失恋なんてしない。頑張るぞ!

6/3/2024, 1:24:07 PM