僕には明るすぎる空を見上げる。
ふわっと気持ちが上向きそうなほど、明るくて青かった。
こんなに空って青かったっけ。
記憶の中に問いかけても、こんなに青くはなかった気がする。
眺めることしかできないのがもったいないくらい。
教室の窓には、暗い僕の顔と狂気的なまでに机に向かうクラスメイトの横顔だけが映っていた。
僕だけがスポットライトから外されたように、取り残されている気がした。
このクラスメイトに混じることができれば"落ちこぼれ"じゃなくなるのかな。
それが"正しい道"なのかな。
答えのわからない迷路から出られなくなっていた。
10/23/2024, 12:14:33 PM