『この道の先に』 ずっと、ずっと、長い間、暗闇を歩き続けている。 ちゃんと前に進んでいるのか、そもそも真っ直ぐ進めているのか、全く分からない。 けれど、歩かなければならないような気がして、歩き続けている。 前方に、小さな光が見えた。 あの光の所まで行けば、この暗闇から、出られるのだろうか。 小さな光を目指して歩く。 だんだんと光が大きくなってくる。 眩しさに目を細め、顔の前に手を翳す。 まばゆい程の光の先に見えたのは――。
7/3/2024, 1:43:52 PM