見知らぬ街
見知らぬ街など、もうすでにこの世にはないのだろう。何もかも調べればすぐに分かってしまう。街の風景、言語、生活習慣、そしてその街の場所。昔は街に着いてもここが目的の場所かどうか、調べる方法があまりなかった。
昔、コロンブスはアメリカ大陸をインドだと勘違いをした。人間とは恐ろしいものだ。インドを目指したために、どこに着いてもインドだと勘違いしてしまう。
昔は全てが未知の世界であり、興味がそそられるものばかりだ。知らないことが多ければ、知っているもので補おうとする。コロンブスはインドという国名を知っていた。しかし、行ったことがないため、どのような場所が分からなかった。だから、アメリカ大陸を知っている単語のインドで補った。ということだろう。
しかし、今では何でも調べられてしまう。そのため、とても効率的に動くことが可能で、行きたい場所にも簡単に行ける。世の中は便利になりすぎて、逆につまらないかもしれない。
フロンティアの開拓、フロンティア精神などという言葉があったように、人々は土地の開拓に心がときめいていた。やはり、人間は好奇心が爆発したときに本領を発揮するのだろう。見知らぬ街は興味をそそられる。現在、この世のどこかに見知らぬ街があれば、きっとこぞって調べるはずだ。この今の時代に、人々が好奇心のままに動ける街があれば、さらに楽しめるのではないだろうか。
8/25/2025, 12:25:49 AM